ハシバ木の家

私たちの地球環境は年々悪化しています。
これまで好き放題に暮らしてきたツケが廻ってきているのでしょう。
このままいけば、いつか取り返しがつかなくなるのはわかっていても一度味わった便利な生活から、昔の暮らしに戻ることは難しいものです。

そこで、私たちは考えました。
完全自由設計であることを基本として
環境に与える負荷の少ない家をつくらなければ。
そして環境に負荷の少ない暮らしを続けられるお手伝いをしなければならない、と。

私たちにできることは4つ。
長持ちする家をつくること
再生可能な素材を使うこと
CO2排出量の少ない、お財布に優しい家をつくること
環境に何かしらプラスを与える、その仕掛けをつくること。もちろん、快適性や安全性は確保しつつ。

まずは基礎。
地盤調査の結果から、その土地に最適な基礎を選びます。
次に躯体。
在来工法と、在来工法を進化させた金物仕口工法の2本を柱に
ときには鉄骨、コンクリートの躯体とします。
主要な構造に古材を用いた家もときどきつくります。
耐震等級2または3にも対応します。

資材循環性をもつ素材を構造体、下地材、仕上げ材、
断熱材などに幅広く使用します。

断熱は、とても重要です。
きちんとした断熱は、寒い冬を快適に暮らすため絶対に必要な条件です。

暮らしている間の光熱費を削減することは、
二酸化炭素の排出量を減らすためにも重要です。
私たちの暮らす地域において、家庭の年間エネルギー消費量で最も大きいのは、暖房だといわれます。その量は実に全体の約40%を占めています。
また、一軒の家がつくられてから解体されるまでの間に発生するCO2のうち、約70%が人が暮らしている間に排出されるものだといいます。
この暖房をはじめとする生活エネルギーを抑えられれば、環境への負荷を大きく減らすことができるのです。

そこで私たちは、躯体の断熱は次世代省エネ基準を最低ラインとし、これに日差し,通風の確保等をプラスしました。
また、家を長持ちさせるため、雨もりについて特に注意を必要とする部位は工事の途中で第三者機関に検査してもらい万全を期しています。

照明、便器等の設備は、ライフスタイルにあった機器を選択し、省エネでエコなLED照明も積極的にご提案しています。

長く住んでいただくにはメンテナンスのしやすさも大切です。
そのため給配管の集中箇所に配管ピットを設け上部の点検口からメンテナンスが容易になるよう工夫しています。
またご相談いただければ、長期優良住宅に対応することも可能です。

さらに、環境にプラスになることも考えます。
太陽光発電パネルはとても有効な方法の一つです。
ほかにも、駐車スペースの地面を浸透性のある素材にしたり、雨水タンクを設置して庭の散水に使ったり、鳥の巣箱を設置できるようにしたり、
薪ストーブ用の薪をオーナー様と一緒に取りに行ったり——
そんな些細なことも、本当はとても大切だと思うのです。

私たちがご提案する快適環境工法「びおソーラー」

「びおソーラー」は、太陽熱を利用した床暖房&採涼システムです。冬は、太陽熱で温めた空気を室内に取り入れて暖房・換気します。 夏は、日が沈んで外気温が室温よりも下がったら外の涼しい空気を採り入れます。 太陽熱を効率的に活用することで、導入・運用コストを低く抑えられます。

私たちは以上のことを、公的ソフトを使って客観的に評価し、単なる自己満足に終わらないよう心がけ、 これらの取り組みを通じて、今後も積極的に環境へ関わることを考えていきたいと思います。